小さい時のマルは、
愛嬌も良く、ただただ人間に対して
忠実で、まるで芝猫のようでした。
怖いもの知らずで、
臆病なベルとは違って、
高いとこもスイスイと登り、
活発な性格をしていました。
ところが一歳を越えてから、
マルの性格は変化してきたように
感じます。
ベルに対して威嚇するように
なりました。
マルはベルより匂いにかなり
敏感で、その匂いによって
好き嫌いがはっきりしています。
ベルはというと匂いを
マルのように気にする様子は
ありません。
マルの嗅覚は犬のようで、
大好きな輪ゴムの在り処を
その匂いで探し当てます。
私の居場所も匂いで
判断してるようです。
どの部屋に移動していても、
部屋から出る時に、
間違えることなく、マルは
ちゃんと扉の前で待ってくれてます。
最近マルは、爪切りを
嫌がるようになりました。
以前は、嫌でも我慢しながら
じっと施術されていましたが、
今は暴れようとします。
好きなことと嫌なことが
大人になるにつれはっきりしてきて、
自己主張が強くなってきました。
一方ベルは、嫌なこともじっと
我慢しながら終わるのを待っています。
表情は諦め顔です。
「仕方ないなぁ」
という心の声が聞こえてきます。
小さな頃は、シャンプーも爪切りも
ブラッシングもわけがわからず
受け身でされてたことが、
今ははっきり嫌なことになったようで。
嫌な予感がすると、
逃げます。
逃げます。
ベルのように、いつでも
御飯頂戴、アピールもしたことなく、
ただお腹がすいたら、御飯を
食べにきて、なければまたプイと
遊びに行きます。
食べたい時に食べて、
甘えたい時に甘えて、
遊びたい時に遊ぶ。
マルは本能そのもので
生きています。