待ち伏せ
マルとベルが入れない唯一の部屋
それは寝室です。
というのもドアを開けた瞬間に
入ってきたことがあって、
マルが観葉植物を異食してしまう、
という事件があり、そこからは
立入禁止区域になっています。
マルは、私が寝室にいると、
朝、昼、晩いつでも気になるのか、
ドアの前で待ち伏せをしています。
気配でわかるのか、
私が覚醒すると、マルの
ミーミーと私を呼ぶ声が
聞こえてきます。
私の仕事は、変則勤務で、夜勤があり
昼間も寝室に籠って、
睡眠をとらなければいけません。
マルはドアが開くと、
当たり前のように、
私が胡座をかいた足の上を
必死にふみふみして、
私の顔や手足を舐めまくります。
冬場は廊下なので寒いです。
そのまま眠ってしまうこともあります。
そこへベルが一階から二階へと
様子を伺いにやって来ます。
ヤキモチを焼くこともなく
興味なさそうに素通りして行きます。
愛想のありすぎるマルと
愛想のなさすぎるベル、
まあバランスが取れてるといえば
取れてるんでしょう。
不思議なブラザーズです。